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zoom RSS 昔話の道徳教材に<史実性は本質的問題か?>

<<   作成日時 : 2014/02/03 13:26   >>

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◆昔話の道徳教材に<史実性は本質的問題か?>
    〜「江戸しぐさ」を巡って〜


国のモラル向上は、国民が心豊かに気持ちよく生活するために大切なことであり、それが権力からの強要ではなく、国民の遊び心で自然に広まっていけば、なおさら望ましいことである。
そういう意味で、一時、学校の授業に取り入れられた「江戸しぐさ」も面白いアイデアではあると思い、その関係の本の読後感想として好意的なツイートをしたことがあった。

しかし、その後、不快な攻撃ツイートが数多く返信されてきたのである。
問題の根は深いようなのだが、聞えてくる声のほとんどは、史実ではない事を実しやかに道徳教材にすることは教育として由々しき問題だ!というものである。
それに対して私は「はて、それは如何なものだろう?」と思った。
道徳教育の健全性を守る上で、江戸しぐさ推進団体や文科省などに公正な批判が向けれられることには大賛成であるが、その「江戸しぐさ」批判(攻撃?)は論点がおかしい、と思ったのだ。
暫くして当方への攻撃の嵐は過ぎ去ったが、その違和感が年始に見たリツイートで再び蠢いた。

以下に、その後の一連のツイート(2014年)を掲載した。
1月2日(2)付ツイートでは、<史実性が大事というのであれば、史実に忠実な道徳教材を提供してはどうか>と、自然なモラル向上を図るための代替案を提案することを勧めたが、<そういう発想こそが胡散臭いものを生む>と、けんもほろろに斬り捨てられた。しかし、これはかなり性質が悪いと思うのである。
私は権力・権威主義には強い嫌悪感を感じるのだが、逆にこういうのも大嫌いなのである。
それじゃあ、何かにつけて難癖をつけて横車を押すだけで、貴方自身は社会をより良くしようとする思いが全くないということではないか!と…。
1月3日付ツイートは、それを受けて、<そんなことを言ったら、『論語』も危険だからなくせ!という暴論にも行き着く>という意味を込めて、やんわり言い返したものである。
まずは、自然なモラル向上を図るためのよりよい教材を作ればいいではないか。その後、それを扱う指導者の意図に十分注意を払えばいいのである。
1月4日付のツイートは、史実性に拘る主張に論理矛盾を見い出して書いたものである。
なお、誤解を招く虞のある文言の修正、相手のアカウントの削除など、若干の編集を加えた。
3月5日付のツイートは、山口浩駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授がご自身のブログで、私と同趣旨の意見を述べておられるのを知り、賛同して掲載したものである。

太田すうがく道場 @ohtamath1月2日
自分の古いツイートが反対意見ツイートに引きずられてリツイートされ、思った「江戸しぐさ」のこと。調べるにつれ「江戸しぐさ」推進団体に疑問も感じるが、ならば問題の核心は史実か否かじゃないよ。歴史上の真実などわからない方が多いんだから。その団体自体の問題に斬り込むのが筋だ。

太田すうがく道場 @ohtamath1月2日
「江戸しぐさ」は史実でないから問題なのではない。問題は何を目指しているかなんだよ。歌舞伎の『勧進帳』は史実じゃないけど、それが文化的価値を下げることにはならない。大乗仏教の経典も史実ではないが、宗教的価値は極めて高い。目的、目指す事が何かが重要なのだ。問題認識を誤ってはいけない。

太田すうがく道場 @ohtamath1月2日(1)
『勧進帳』も『大乗経典』も物語という手法を用いて芸能あるいは宗教の本来の目的、目指す事を果たそうとするものだから、フィクションであろうがなかろうが、そんなことはそもそも問題になり得ない。物語という手法を用いて何を伝えようとしているのかー関心事はそこにある。RT@*********

太田すうがく道場 @ohtamath1月2日(2)
さらに、これこそが史実に基づく本物の道徳教材だ!というものを「江戸しぐさ」に代えて提案されれば、改革に拍車がかかることと存じます。期待しております。RT@*********

太田すうがく道場 @ohtamath1月3日
確かに、先人から学ぶということであれば、時代背景・価値観が違うので、基本的な心構えだと思います。しかし、過去の教育を思えば、論語にせよ、教える側の意図次第で真意が曲げられてしまう危険性は十分考えられるでしょうから、どんな教材であれ、諸刃の剣かもしれません。RT@*********

太田すうがく道場 @ohtamath1月4日
昔話の道徳教材に関する議論
A:意図が問題で、史実性は大らかでいいのでは?
B:否。史実性が重要。
A:史実に基づく道徳教材を作ればいい?
B:否。道徳は過去ではなく現代に求めるべき。
ん?昔話の道徳教材は仮令、史実であっても駄目と言うなら、
やはりそもそも史実性を問う意味はないのでは?

太田すうがく道場 @ohtamath1月6日
昔話の道徳教材において史実性は厳格であるべきか?例えば毛利元就の『三矢の教え』も史実ではないらしい。だが、人の道を考える材料としてそれが重大な欠陥とは思えない。史実性を欠いても有意義な教訓は少なくない。道徳教材の可否はやはり意図が第一で、史実性はある程度大らかで構わないと考える。

太田すうがく道場 @ohtamath1月7日
道徳教材は諸刃の剣で、元々の意図は正当であっても、指導者によってその意図が歪められることもある。過去の論語教育はその一例であろう。従って、昔話の道徳教材は、史実性云々よりも、その教材に込められた元々の意図およびその教材を扱う指導者の意図に注意を払うべきである。

太田すうがく道場 @ohtamath1月7日
大乗仏教経典の中のお話は史実ではないが、釈尊が実際に語った言葉を忠実に書き記した原始仏教経典よりも、スケールが大きくて文学的にも魅力があり、心に強く迫るものがある。経典は仏教の真髄の伝承が第一で、史実性など問題ではないのである。昔話の道徳教材もまた然り。

太田すうがく道場 @ohtamath1月9日
NHK・Eテレの『落語でブッダ』。説教をルーツとする落語を通じて仏教を深読みしようという番組だが、なかなか面白い。『甲府ぃ』には思わずその人情に感涙した。江戸時代を背景にした創作話で、仏教の心を伝えられるのに、日常の道徳を伝えられない道理がない。要は作品の質。史実性ではない。

太田すうがく道場 @ohtamath3月5日
建設的!全く同感。
http://www.h-yamaguchi.net/2013/08/post-1bbd.html
「江戸しぐさ」にいかに根拠がないかをこまごま指摘して事足れりとするのではなく、その目的が「江戸しぐさ」を言わずとも実現できることを示すことが重要/過去に全く存在しなかったわけでもない/「日本しぐさ」とでも呼べばいい

太田すうがく道場 @ohtamath11月1日
国に道徳教育強化の口実を与えているような愚行。
これでは「江戸しぐさ」批判も届かない。
RT@********** 【悲報】各地のトイレがハロウィンの着替えで占領 ゴミが放置されるなどマナー悪すぎだと批判殺到 - NAVER まとめ http://matome.naver.jp/odai/2141430509671654901 … …

<関連テーマに関するその他ツイート(2015年以降)>
太田すうがく道場 @ohtamath 2015年2月12日
史実でない“嘘”は全て悪というのは野暮。遊び心、寛容さもまた大切。
RT@levinassien 昨日の「建国記念日不承認のつどい」講演は「建国記念日くらいあってもいいじゃないですか」という話から始まりました。国民国家は世界中どこでもみんな嘘で固めた肇国の物語を作ってるんです。

太田すうがく道場 @ohtamath 2015年4月10日
前にも呟いたが、史実か否かは二の次(史実でない訓話は少なくない)で、
NPO法人「江戸しぐさ」と国との間にどんな関係があり、
何が行われてきたかが問題。
東京新聞:ニセの歴史か 「江戸しぐさ」 史料の裏付けなし:特報(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015040602000135.html

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