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zoom RSS テーマ「読書ノート“一語一会”」のブログ記事

みんなの「読書ノート“一語一会”」ブログ

タイトル 日 時
重松宗育著『星の王子さま、禅を語る』
●心に留まった言葉 ◆泥棒の親子が、ある家に忍びこみ、 まんまとお金を盗みだすのに成功しました。 二人が、家の外に出たとき、親が言いました。 「おい、誰にも見られなかっただろうな」 子が答えました。 「父ちゃん、お月さまが見ているよ」 ◆この一本勝負、子の勝ちです。 誰も見てなくても、あの月が見ている。 悪いことをしたのを、この宇宙が見ている。 しかしこの泥棒は、 人間にさえ見られなければそれでいいのです。 泥棒にとって問題なのは、他人の目だけです。 ただ、もう一歩進ん... ...続きを見る

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2017/03/21 13:27
菅野礼司著『科学は「自然」をどう語ってきたか』
●心に留まった言葉 ◆古代自然観において、 空虚な空間の存在を認める原子論と、 空虚を認めず物質即空間とする二つの立場があった。 これら二つの自然観は、その後の時代にも形式と内容を変えながら、 二潮流として交互に興隆と衰退を重ねてきた。(中略) 20世紀になると、相対性理論と量子力学を結合したディラック理論は、 真空は単なる空の空間ではなく、 無限の粒子・反粒子対が縮退し空間を埋め尽くした存在であることを 暴いたのである。 こうして一旦エーテルを追放して空間を空にした相対性理... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2016/11/13 18:17
教場の本・インテリア紹介
教場の本・インテリア紹介 ●太田すうがく道場 2016.10.25 マーカス・ウィークス著『10代からの哲学図鑑』と『10代からの心理学図鑑』を 読了。 オールカラーで、 学校教育の先にある学問のロマンを垣間見せてくれる楽しい本です。 子供たちと学問とのロマンチックな“恋”を期待して、 演習休憩用に教室に置いております。 ...続きを見る

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2016/10/26 07:56
国民文化研究会・新潮社編『小林秀雄/学生との対話』 (その5)
■心に留まった言葉 5.講義「文学の雑感」後の学生との対話 ●無私 ◆君は客観的にはなれるが、無私にはなかなかなれない。 しかし、書いている時に、「私」を何も加えないで「私」が出てくる、 そういうことがあるんだ。 君は、自分を表そうと思っても、表れはしないよ。 自分を表そうと思って表しているやつは気違いです。 自分で自分を表そうとしているから、気が違ってくるんです。 よく観察してごらんなさい。 自己を主張しようとしている人間は、みんな狂的ですよ。 そういう人は、自己の主張す... ...続きを見る

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2016/08/11 17:50
国民文化研究会・新潮社編『小林秀雄/学生との対話』 (その4)
■心に留まった言葉 4.講義「常識について」後の学生との対話 ●情操教育 ◆現代の教育に一番欠けているのは感情の教育でしょう。 情操の教育が一番欠けているのではないですか。 学校の先生方が、生徒を美術館に連れていったりしますが、 きわめて形式的なことです。 あれは美術に関する知的教育をやっているのであって、 美しいということを感じる力が育成されるのかどうか、 そこはまったく考えられていない。 情操教育をやっているつもりで、実際は少しもそうではない。 美を感受する芽を育てれば... ...続きを見る

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2016/07/05 17:03
国民文化研究会・新潮社編『小林秀雄/学生との対話』 (その3)
■心に留まった言葉 3.講義「現代思想について」後の学生との対話 ●存在とは何か。人間の知恵は実在に達しうるか ◆いわゆる魂は、(脳の組織の中には存在しないが)存在しているのです。 これをおかしいと思うのは、古い、習慣的な考え方ですよ。 存在するというと、いつも空間的なものを考えてしまうのです。 これは、僕らの悟性の機能の習慣に過ぎない。 存在するものが空間を占めなくたって、ちっともかまわないわけでしょう。 空間的には規定できない存在も考えうるのです。 むしろ、空間的に存在する... ...続きを見る

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2016/05/16 16:11
国民文化研究会・新潮社編『小林秀雄/学生との対話』 (その2)
■心に留まった言葉 2.講義 信ずることと知ること ●知ること、信ずること、考えること ◆信ずるということは、諸君が諸君流に信ずることです。 知るということは、万人の如く知ることです。 人間にはこの二つの道があるのです。 知るということは、いつでも学問的に知ることです。 僕は知っても、諸君は知らない、そんな知り方をしてはいけない。 しかし、信ずるのは僕が信ずるのであって、諸君の信ずるところとは違うのです。 ◆信ずるということは、責任を取ることです。 僕は間違って信ずるかも知れ... ...続きを見る

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2016/04/25 15:26
国民文化研究会・新潮社編『小林秀雄/学生との対話』(その1)
■心に留まった言葉 1.講義 文学の雑感 ●大和魂、大和心 ◆(本居宣長の言う)大和魂を持った人とは、 人間の事をよく知った、優しい正直な人を言うのです。 「やまとだましひなる人」とは「もののあはれ」を知った人とさえ言えるでしょう。 ◆『源氏物語』という大小説が女性の手になったという事には 理由があるのです。 一口に言うなら、男は学問にかまけて、大和心をなくしてしまっていたのです。 大和心をなくしてしまうように、日本人は学問せざるを得なかった、 これは日本の一つの宿命なのです... ...続きを見る

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2016/03/04 16:48
長沼伸一郎著『物理数学の直観的方法』<普及版>雑感
■雑感あれこれ 数学の問題等を考えている自分を内観すると、 「直観」と「論理」の連係が観察される。 また、「論理」で説明されてもピンとこないのに、 「直観」に訴えられると腑に落ちることもよくある。 そんなヒトの思考の不思議に興味を感じていたことがきっかけで この本を購入するも、暫く我が書棚で待機していた。 ぼちぼち読んで、雑感を書いてみようと、ふと思った。 ◆第一章:線積分,面積分,全積分 「接線と面積の間には本来何の関係もないのだから、 微分が接線の傾きに相当するのに対して... ...続きを見る

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2015/07/20 16:31
末井昭著『スエイ式人生相談』
■心に留まった言葉 ◆よく、「読書が趣味」みたいな人もいるんだけど、 「凄い集中力だなぁ」と思う。 僕は本なんか読んでても全然集中力が続かなくて、 だいたい途中でヤメちゃうんだよね。 たまに、バァーっと最後まで読んでしまう本もあるんだけど、 それは自分の固定観念みたいなものを壊してくれるものとか、 目からウロコが落ちるようなものとかだよね。 存在の本質がわかる本とか。 めったにないけど、そういう本。 (感想) 己の固定観念の破壊に知的快感を覚えるというのはよくわかります。... ...続きを見る

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2015/04/21 15:21
イ―ヴァル・エクランド著/南條郁子訳『偶然とは何か』
■心に留まった言葉 ◆ある種の予言は、十分な賛同が得られるだけでおのずから成就する。 このことは人間社会における不変の事実である。 もし、わたしがある人に敵視されていると確信したら、 わたしはその人の不穏な行動にそなえて準備をするだろう。 するとその人はそれを見て、たとえはじめは敵意などなかったとしても、 まちがいなくわたしに敵意を抱くようになるだろう。 もし、ある政党が、 隣国のあやしげな態度のせいで戦争が避けられないと叫んだら、 本当にそうなるシナリオはいくつか考えられる。... ...続きを見る

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2015/02/06 14:49
野矢茂樹著『無限論の教室』(2)〜「ゲーデルの不完全性定理」の構造をおさらいする〜
■「ゲーデルの不完全性定理」の構造 【1】 (1)自然数論公理系の中の式は、記号の有限列(形式主義)。 (2)有限の立場におけるメタ数学の中の論理文は、記号の有限列で表記可能。 論理文「X(xはxだ)は証明できない」は、論理式(記号の有限列)で表記可能。 *有限の立場: 有限個の記号列を対象に、有限回の操作によって実行可能な事実のみを基礎とする立場 (3)記号の有限列は自然数(ゲーデル数)と一対一対応が可能。 ↓横軸:対象(要素),縦軸:概念(集合)の座標平面における対角線論法 ... ...続きを見る

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2015/01/19 12:21
野矢茂樹著『無限論の教室』(1)
◆アキレスと亀/自然数は数えつくせない/可能無限と実無限 <タジマ先生 「寄せ集め解釈は、線分には無限個の点がすでに存在していると考えます。 それに対して切り口解釈の方は、あくまでも可能性としての無限しか考えません。線分を切断すれば点が取り出せる。そしてそれはいつまでも続けていける。その可能性こそが無限であり、その可能性だけが無限だと言うのです。 無限のものがそこにあるのだと考える立場から捉えられた無限は『実無限』と呼ばれ、可能性としてのみ考えられるとされる無限は『可能無限』と呼ばれます... ...続きを見る

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2014/12/05 16:50
増田彰久著『近代化遺産を歩く』
増田彰久著『近代化遺産を歩く』 説明される近代化遺産のひとつひとつについて写真が掲載されているので、 とてもわかりやすい。しかも、その多くがカラー写真で美しい。 近代化遺産ファンには嬉しい新書。 ■心に留まった言葉 ◆人々はもともと日が出ると起きて、 日が没すると床に就くという生活をしていた。(中略) 文明開化とともに、西洋から年中変わることのない均質時間、 つまり1日を24時間で均等に分けて生活をする、現在の時刻制度が 日本にも入ってきた。 こうした時間の概念を誰にでもわからせるためには、 時計塔が最もわ... ...続きを見る

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2014/11/10 14:23
NHK SONGS『加山雄三〜海と音楽 77歳の“MYWAY”〜』
■はじめに 本ではなく、TV番組の中での一語一会です。 加山雄三さんは、私が小学生だった頃、 『蒼い星くず』『旅人よ』などのヒット曲で一世を風靡した 憧れの若きミュージシャン、大スターでした。 しかし、その後、多額の借金を抱えるなどの苦難をも経験し、 それを乗り越えてきた方だけに、 番組の中で語る言葉には人生の真実をまっすぐに見据える眼を感じました。 虚飾に塗れた現代社会において、真実の言葉との邂逅を大切にしたい― そんな思いが強く込み上げてきて、TV番組の中の加山雄三さんの言... ...続きを見る

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2014/10/24 17:45
池田晶子著『14歳からの哲学 考えるための教科書』(その3)
■心に留まった言葉 ◆(本当は、自分がしたいことなんかしていないのだから) 悪いことをすることは自由ではない。 悪いことをする自由なんか、ない、と、こういうことになるね。(25 自由) (感想) この一節を、親鸞聖人の言葉を収めた『歎異抄』と関係付けて考えてみた。 「弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、往生をばとぐるなりと信じて、 念仏まうさんとおもひたつこゝろのをこるとき、すなわち摂取不捨の利益に あづけしめたまふなり。」(第一章) つまり、信心が決定すれば、 自ら敢... ...続きを見る

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2014/09/26 15:39
池田晶子著『14歳からの哲学 考えるための教科書』(その2)
■心に留まった言葉 ◆動物の親にはない人間の親としての役割があるとすれば、 それこそが、他でもない、人生の真実を教えるということのはずだ。(11 家族) (感想) 人生の真実は今以てわからないけれど、 自分なりにそうではないかと思っているところを 虚飾のないように気をつけながら、伝えるようにはしている。 人生で一番大事なことはやはり、「至誠」だと思う。自戒すべきは「姑息」。 ...続きを見る

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2014/09/26 15:39
池田晶子著『14歳からの哲学 考えるための教科書』(その1)
■はじめに ◆教育で最も重要なもの、本質的なものとは何だろう? 最近、そんな問いを自らに投げかけて考えてみるに、 それは哲学じゃないかと思った。 哲学的知識ではなく、哲学する能力の習得。 自分の中に確固たる真偽基準、価値基準を構築して初めて、 真の学力を身につけることができる。 これがないと、既成の価値観、学問を妄信する他なく、 いくら勉強しても、うたかたの知識を詰め込んだだけの スカスカの学力しか生まれない。 そんなものは状況が一転した時に、何の力にもならないのだ。 哲学... ...続きを見る

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2014/09/05 13:31
堀江邦夫著『福島原発の闇』
■はじめに 水木しげる漫画の迫力もあって、現場労働者の疑似体験のような感覚が残る。 原発の是非を観念や経済の視点だけで小賢しく論じることの愚劣さ、残酷さを 突きつけられる一冊。 原発は非人道的な機械である。 ...続きを見る

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2014/06/26 16:04
本で出会った【直観(力)】
■私にとっての「直観(力)」 少し難しい数学の問題を解いた時の自分の思考過程を振り返ってみると、 決して論理だけで考えてはいない。 必ず直観を使う。 直観による打開→論理による確認→…のように、 直観と論理が相互に作用し合って、 思考が組み立てられていくように感じる。 ...続きを見る

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2014/03/18 16:59
鯖田豊之著『肉食の思想』
■概要整理 (1)ヨーロッパ伝統思想 暑熱期と湿潤期が一致しない。 ↓ 牧草適地・水稲不適地 ↓ 牧畜+麦作 ↓ @肉食。主・副食の区別なし。 →人間中心主義(キリスト教)・人間と動物の断絶 →階層意識=断絶論理の拡大 A社会との連携が必要→社会意識=おせっかい精神 ...続きを見る

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2014/03/02 19:45
岩波明著『狂気の偽装』
■心に留まった言葉 1.精神疾患は、カジュアルなものでも、美的なものでもない。 単なる病気である。 他人に誇るようなものではないし、 ネットで不特定多数の人にさらけ出すべきものではない。 さらに、精神科の病気は患者の人生のすべてを変えてしまうこともあるし、 家族のすべてを巻き込むことも少なくない。 闘病の末、精神病院の中で孤独な死を迎えることも稀ではないのである。 (はじめに) ...続きを見る

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2014/03/01 14:36
五十嵐太郎著『美しい都市・醜い都市』<ツイート集>
◆ツイート集(2014.1) ●太田すうがく道場 ‏@ohtamath1月22日 五十嵐太郎著『美しい都市・醜い都市』を読んで、景観に対する考え方が少し変わった。雑然とした景観を、ただ美しくないものとして嫌悪するのではなく、「そこで生活し、働く人たちの息づかいのようなものを醸し出す味わい」として受け止める感覚も大事にしたい。 ...続きを見る

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2014/02/04 18:26
安冨歩著『原発危機と東大話法』<ツイート集>
■ツイート集(2013.12〜2014.1) ◆読もうと思った動機など ●太田すうがく道場 ‏@ohtamath12月16日 安富歩著『原発危機と東大話法』1 「頭のいい人の言うことは難しい。」常々怪しいと思っていたこの命題がまさしく偽であることが、この本に示されているかもしれない!と思ったのが、同書を読んだ動機である。 ...続きを見る

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2014/02/04 18:18
伊藤孝著『東京再発見』
■心に留まった言葉 1.各地にある立派な記念碑を期待していたのだが、 (岩淵水門の)水門記念碑は、 大きな川原石に銅板をはりつけた簡単なものである。 碑文はふつう、工事完成の偉業を讃えたものが多いが、これはちがう。 「此ノ工事ノ完成二アタリ多大ナル犠牲ト労役トヲ払ヒタル我等ノ仲間ヲ記憶センカ為二」 とある。所長の青山士(あきら)が設置させたものである。(中略) 青山は、東京帝大土木工学科を卒業すると、自分の志を具体化するため、 世紀の大事業といわれたパナマ運河工事に参画した。 ... ...続きを見る

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2013/10/31 15:30
山本義隆著『福島の原発事故をめぐって』・その2
■心に留まった言葉 1.原発事故を蒸気機関の創生期にあったような事故と同レベルに捉えることは 根本的に誤っている。 原発以外では、事故の影響は時間的・空間的にある程度限られていて、 事故のリスクはその技術の直接の受益者とその周辺が負うことになる。 それにたいして原発では、事故の影響は、空間的には一国内にすら止まらず、 なんの恩恵も受けていない地域や外国の人たちにさえ及び、 時間的には、その受益者の世代だけではなくはるか後の世代もが被害を被る。 【二 技術と労働の面から見て 二・五... ...続きを見る

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2013/10/18 15:45
山本義隆著『福島の原発事故をめぐって』・その1
■心に留まった言葉 1.核分裂によっても、 分裂後の破片を構成する粒子の総数は分裂前と変わらず、 質量減少はもとの千分の一以下で、物質がなくなるわけではない。 【二 技術と労働の面から見て 二・一 原子力発電の未熟について】 (感想) 原子力エネルギーというと、 アインシュタインのE=mc2のイメージがあるのだが、 もとの質量のうちエネルギーに変換される分なんてほんの僅かで、 ほとんどが放射性廃棄物になってしまう。 これはとても夢のエネルギーなどと言えるような代物ではなく、... ...続きを見る

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2013/10/18 15:45
座右の銘:陶芸家河井寛次郎氏の言葉(2013.10.5 Twitter加筆)
■民藝運動の中心的役割を担った陶芸家河井寛次郎氏は 物選びの基準として次の四つの目標(めやす)を示している。 一、誠実  一、簡素  一、健全  一、自由 ...続きを見る

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2013/10/05 15:04
西岡常一著『木のいのち木のこころ』・その2
■心に留まった言葉 1.丸暗記したほうが早く、世話はないんですが、 なぜと考える人を育てるほうが大工としてはいいんです。 丸暗記してもろうても後がありませんわな。 面倒でも各時代の木割りがなぜ違っているのかを考え、 極めるには大変な時間と労力がいりますが、 後で自分流の木割りができますのや。 そうして初めて本当の宮大工といわれるようになるんですな。 丸暗記するだけでは新しいものに向かっていけません。 ですから物覚えがいいということだけでは、 その人をうまく育てたことにはなりま... ...続きを見る

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2013/09/07 15:36
西岡常一著『木のいのち木のこころ』・その1
■心に留まった言葉 1.昔はおじいさんが家を建てたらそのとき木を植えましたな。 この家は二百年は持つやろ、 いま木を植えておいたら二百年後に家を建てるときに、 ちょうどいいやろといいましてな。 二百年、三百年という時間の感覚がありましたのや。 今の人にそんな時間の感覚がありますかいな。 もう目先のことばかり、少しでも早く、でっしゃろ。【木を長く生かす】 (感想) 昔の人は、自分も自分の子供も生きていない先のことまで考えて、 資源を使っていたのに、 我々は、何万年も放射能を... ...続きを見る

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2013/09/07 15:36
安斎 育郎著『科学と非科学の間』
■読後雑感 ●非科学を審判すべきは果たして科学だろうか? 非科学の多くは心的な現象に絡むことが多く、 それは基本的に科学の領域ではない。 科学の対象はあくまで物質的な現象であり、 科学が心的現象に対して批判できるのは、 物質的現象との完全な対応がある場合に限定されるべきである。 非科学への審判は、 科学ではないとしても学問と言えるか、 倫理的問題はないか等の点から総合的に審判すべきで、 それは、総体的には哲学の仕事ではないのだろうか? ...続きを見る

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2013/07/20 14:09
新潟江戸しぐさ研究会構成・著『マンガ版「江戸しぐさ」入門』を巡って
■「江戸しぐさ」は一時ブームになりました。 東関東大震災の直後だったでしょうか、公共広告機構のテレビCMとしても流されましたし、子どもの小学校でも教材として使われたようです。 ある日、ふと近くの古書店に立ち寄ると、この本が置かれていました。 内容的にはかなり軽い感じの本だけど、概要を知るには手ごろだろうと思い、購入して読んでみることにしました。 ...続きを見る

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2013/07/20 14:09
香山リカ著『いまどきの「常識」』
(感想) この本は酷評ともいえる書評も少なくないのですが、私には、今の日本の危うさを的確に捉えているように感じました。 参議院選挙が近づき、憲法改正の動きがある中、自分は如何なる思想、行動を取るべきかを改めて問い直す上で、とても有意な一冊でした。 ...続きを見る

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2013/06/04 12:49
小関智弘著『鉄を削る―町工場の技術』
■心に留まった言葉 1.団扇や糊のように日常的に使っている物を、ドボンと漬けたり、トロトロと溶かしたりというような、日常的に使っている言葉で語ることのできる手近な技術を応用して、新幹線が走り、自動車が走っている。 技術は、そういうものの積み重ねのうえに成り立っている。【やわらかな技術】 (感想) 高学歴化が進むと、理論が頭の中を席巻し、「あらゆる現象はあくまでこのような日常性の中で起きている」という当たり前の感覚が麻痺して、物事をありのままに見ることができなくなる人間が増えていくように... ...続きを見る

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2013/05/14 11:41
田崎秀一著『カオスから見た時間の矢』
■要点整理時々感想 1.ボルツマンが可逆な分子の衝突過程から気体の不可逆変化を説明。 ...続きを見る

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2013/02/27 12:55
栗田勇著『一遍上人 ―旅の思索者―』
■心に留まった言葉 1.声明と念仏踊りを伴った、大衆による念仏の合唱が、むしろ、法然の浄土教に、新しい側面からの光を与えたといっていい。 それを今風の言葉で一言でいうなら、私は、「主観からの脱却」だといえると思う。 一遍は繰返し、「念」を諸悪の基として退けているのである。  ―念は出離の障りなり。  念仏とは、口に名号をとなえることではあるが、幾分なりとも、それについて「想念」をめぐらすのは、念仏という以上当然である。 しかし、一遍の説くところは極端にいえば「念仏」の「念」をすてれば... ...続きを見る

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2012/10/12 14:06
田坂広志著『複雑系の知』
■心に留まった言葉 0.序章 ◆我々の住むこの宇宙は、「空」という最も単純な存在から始まり、百六十億年の歳月をかけて複雑化を遂げ続けている世界なのである。 そして、この宇宙は、 「複雑化すると新しい性質を獲得する」という創発(emergence)と呼ばれる性質、 「自然に秩序や構造を形成する」という自己組織化(self organization)と呼ばれる性質、 さらには、 「突如、それまでとはまったく異なった性質を持つ存在へと不連続的に変化する」という進化(evolution)と... ...続きを見る

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2012/10/05 15:30
島村英紀著『「地震予知」はウソだらけ』
■思索を呼び起こしてくれた言葉 1.地震は破壊現象だということだ。 古典力学では、破壊という現象を扱うことは本質的にできない。 引っ張ったゴムひもの、どこがいつ切れるかは、古典力学ではお手上げの問題なのである。 そもそも物理学でも工学でも、破壊現象の解明は非常に難しい。 破壊現象の解明や予測、つまり地震で言えば地震予知、の成功例は、どの学問分野でも、ほとんどないのである。【第T章T-1】 ...続きを見る

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2012/09/07 14:20
前野隆司著『脳はなぜ「心」を作ったのか』
■思索を呼び起こしてくれた言葉 1.「私」たちが主体的に行なっていると思っている「思考」という行為は、実は無意識下の小びとたち(ニューラルネットワーク)が行なっている自律分散計算だと考えられるということだ。【第2章(4)】 ...続きを見る

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2012/01/19 15:22
池谷裕二著『単純な脳、複雑な私』
■心に留まった言葉 1.私がとくに強調したいことは、サイエンス、とくに実験科学が証明できることは、「相関関係」だけだということです。因果関係は絶対に証明できません。【第一章(1-6)】 ...続きを見る

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2011/06/29 14:13
なだいなだ著『権威と権力』
■心に留まった言葉 1.(権威が問題になる)ということは、自分の判断や決定を放棄するということだね。【第五章】 ...続きを見る

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2011/06/26 12:51
竹内薫著『99.9%は仮説』
■心に留まった言葉 1.わたしは、日本が科学というきわめて重要な人間の文化的営みを本当に自分たちのものにするためには、もっと科学史や科学哲学の教育をしないとダメだと考えています。   特に、理系に進む人には必須のバックグラウンドだと思います。  でも、いまの日本の理系教育では、科学史も科学哲学も完全に置き去りにされているのが現状なのです。  これは、非常に残念なことです。【第四章】 ...続きを見る

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2011/06/12 09:48
片野善一郎著『数学を愛した作家たち』
■心に留まった言葉 1.田辺元のいう(数学の学習に必要な)数学の直観とか勘というのは、イメージ思考というものではないか。  大脳生理学の研究家品川嘉也によると、人は左脳の論理的思考と右脳のイメージ思考とを使い分けて、思考という行為をしている(『思考のメカニズム』)。左脳にある言語中枢を中心に論理的思考が営まれるが、純粋に論理的に考えるわけではなく、普通はイメージ思考を主に使っているのだという。 ...続きを見る

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2011/06/11 11:11
上田紀行著『生きる意味』
■心に留まった言葉 周りを見回してみると、そこには世界を「愛」している人たちも少なからずいた。 数学の難問にアタックするのを喜びとしている人。 生きるとは何かを求めて難しい哲学書を読みふけっている人。 源氏物語の甘美な世界に浸りきっている人…。 そうか、学問とは点数を取るためのものではなかったんだ。 それは世界の中で「愛」する対象とつながることなんだ、 そんなことに遅ればせながらようやく気づいたのだ。【第五章】 ...続きを見る

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2011/06/10 10:59
野村克也著『野村再生工場―叱り方、褒め方、教え方』
■心に留まった言葉 1.結果よりプロセスを重視するのが私の指導方針である。【まえがき】 ...続きを見る

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2011/06/07 15:04
千住博著『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』・その2
■心に留まった言葉 古典から学ぶ、とは今の私たちと変わらないものを見つけ、未来を見失わないこと、と言えます。 今に通じる形のとらえ方を、三百年、四百年前の作品から見つける…。【第3章】 ...続きを見る

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2011/03/07 12:39
千住博著『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』 vs五味太郎著『勉強しなければだいじょうぶ』
■心に留まった言葉 〜2冊の著書を比較する〜 ●千住博著『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』(光文社新書)より 石膏デッサンをやると個性がなくなる、と本気で考えている人たちが大勢います。 これは困ったことです。 本人の持っている癖っぽさや変なこだわりを直してゆくのに、これはとても適しているのです。 石膏デッサンをやったために個性が消えた、そんな人がいたら会ってみたいものです。 同じ給食を食べたらクラスメイトが皆同じ顔になってきたということと同じくらい馬鹿馬鹿しい話です。 石膏デッサ... ...続きを見る

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2010/12/17 13:59
千住博著『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』・その3
■心に留まった言葉 1.才能というのは、得意・不得意、上手・下手には関係がありません。 いかに夢中になって取り組めるかということなのです。【第2章】 ...続きを見る

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2010/12/17 13:39
千住博著『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』・その1
■心に留まった言葉 1.よく、一流の芸術家は他から「盗んで」自分のものにするが、二流の芸術家は「借りてくるだけ」と言います。 何かを見てそのまま血とし、肉とするか、ちょっと格好のよい表面のスタイルだけ真似するか。【第1章】 ...続きを見る

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2010/12/08 13:15
勢古浩爾著『目にあまる英語バカ』(三五館)
■はじめに タイトルが刺激的なので、反感を持つ読者もおられるようですが、著者の真意を汲み取るように読めば、その主張の正当性が伝わってくると思います。 ※えらそうに評価をする自分にツッコミを入れたりしているところがあり、自らの暴走を戒めながら執筆している姿勢に、著者の誠実さが垣間見られます。 なお、本書の最後には要旨が20箇条にまとめてあるので、もう一度学びのあり方を確認する際に便利です。 ...続きを見る

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2010/12/07 15:47
五味太郎著『勉強しなければだいじょうぶ』(朝日新聞出版)・その4
■心に留まった言葉 1.一般教養人は、「そんなこと考えていてなにが楽しいの?いつまでもこだわっているんじゃないよ」で片づけちゃうところを、学習する人は、「こういうのをこだわるのが面白いのよ」って、ひとりでいつまでも考えているわけで、勉強人には馬鹿に見えるでしょうな。でもいいんです。 【勉強なんかしている場合じゃない!】 ...続きを見る

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2010/12/04 12:46
五味太郎著『勉強しなければだいじょうぶ』(朝日新聞出版)・その3
■心に留まった言葉 1.時間がないでしょ、そんなに。ひとつのものに特化しても間に合わないぐらいなんだから、そんなに守備範囲の広い基礎教養を身につけようと思ったら…。 【人間、死ぬまで勉強です!?】 ...続きを見る

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2010/12/03 14:55
五味太郎著『勉強しなければだいじょうぶ』(朝日新聞出版)・その2
■心に留まった言葉 1.精神的なもの抽象的なものを学ぶことを学問と思いがちだけれども、実際は具体的なものとリンクしていないと腑に落ちないわけです。実感を得てはじめて、その人の精神性が出る。 【追いつけ追い越せ、なんだよね】 ...続きを見る

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2010/12/01 12:58
五味太郎著『勉強しなければだいじょうぶ』(朝日新聞出版)・その1
■心に留まった言葉 日本の近代化の中で、人間が「学んでいく」ということが、「勉強する」「勉強せねばいけない」ということに置き換わってしまったのだと思います。 【漱石さんと空海さんは違うんだな…】 ...続きを見る

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2010/11/29 15:11
岡潔・小林秀雄『対話 人間の建設』(新潮社)・その3
■心に留まった言葉 〜岡氏の発言から〜 数学史を見ますと、数学は絶えず進んでいくというふうにはなっていません。 いま数学でやっていることは、だいたい十九世紀にわかって始められたことがまだ続いているという状態です。 証明さえあれば、人は満足すると信じて疑わない。だから、数学は知的に独立したものであり得ると信じて疑わなかった。 ところが、知には情を説得する力がない。満足というものは情がするものであるという例に出会った。 そこを考えなおさなければならない時期にきている。 それによって人がど... ...続きを見る

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2010/11/27 11:36
岡潔・小林秀雄『対話 人間の建設』(新潮社)・その2
■心に留まった言葉 〜岡氏の発言から〜 最近、感情的にはどうしても矛盾するとしか思えない二つの命題をともに仮定しても、それが矛盾しないという証明が出たのです。 だからそういう実例をもったわけなんですね。 それはどういうことかというと、数学の体系に矛盾がないというためには、まず知的に矛盾がないということを証明し、しかしそれだけでは足りない、銘々の数学者がみなその結果に満足できるという感情的な同意を表示しなければ、数学だとはいえないということがはじめてわかったのです。 じっさい考えてみれば、... ...続きを見る

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2010/11/27 11:35
岡潔・小林秀雄『対話 人間の建設』(新潮社)・その1
■心に留まった言葉 〜岡氏の発言の中から〜 人は無明を押えさえすれば、やっていることが面白くなってくると言うことができるのです。 たとえば良寛なんか、冬の夜の雨を聞くのが好きですが、雨の音を聞いても、はじめはさほど感じない。 それを何度もじっと聞いておりますと、雨を聞くことのよさがわかってくる。 そういう働きが人にあるのですね。 雨のよさというものは、無明を押えなければわからないものだと思います。 数学の興味も、それと同一種類なんです。 【学問をたのしむ心】 ...続きを見る

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2010/11/25 15:09
桂文珍著『落語的笑いのすすめ』(新潮文庫)
■心に留まった言葉 1.矛盾だらけなんですよ。人生、生きていくというのは。みなさんも、それはうすうす感じてると思います。 矛盾だらけなんですけれども、それでもユーモアのセンスを持っている人は、それを楽しむことができるということを、モームという人が『人間の絆』の中で、おっしゃっています。【第三講】 ...続きを見る

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2010/09/13 15:11

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