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zoom RSS 国民文化研究会・新潮社編『小林秀雄/学生との対話』 (その4)

<<   作成日時 : 2016/07/05 17:03   >>

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■心に留まった言葉
4.講義「常識について」後の学生との対話
●情操教育
◆現代の教育に一番欠けているのは感情の教育でしょう。
情操の教育が一番欠けているのではないですか。
学校の先生方が、生徒を美術館に連れていったりしますが、
きわめて形式的なことです。
あれは美術に関する知的教育をやっているのであって、
美しいということを感じる力が育成されるのかどうか、
そこはまったく考えられていない。
情操教育をやっているつもりで、実際は少しもそうではない。
美を感受する芽を育てれば、たいへん大きな結果が出るのに、
そこを考えていないのです。
美に関する様々な知識を与えようとばかりしている。有害無益な事です。
(感想)
◆先日、塾生のお母様からご相談をいただいて、
自分の思うところをメールで誠心誠意お答えしたのですが、
ふと、それはまさにこれと同趣旨のことを述べていることに気が付いて、
自分の体験からの言葉ながらちょっと驚きました。
以下にその文面を提示して感想に代えたいと思います。
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お子様の希望、興味を大切にしながら、
幅を広げていく方向に誘おうとされているお母様のお考え、
とてもいいと思います。
「お休み」は「充電」という言い方がされることもありますが、
感性を育むという側面があるのではないでしょうか。
知性は感性に突き動かされ、その知性がまた感性を刺激して、
相互に高め合い、
単なる知識が知恵(さらには智慧)になるのだという気がしています。
「教育熱心」な親御さんの中には、
知性重視で感性を踏みつけてしまっているようなケースもあるので、
あまり気にされない方がよろしいかと思います。
自分の遠い過去を思い起こしても、
大人たちはともすれば、子供たちが学びの中に発見するロマンに共感せず、
いつの間にか損得の学びにすり替えるようなことをしてしまいがちです。
しかし、功利主義の学びなんて所詮、
己と真面目に向き合わない不誠実な学びですから、
自分の真の心に嘘をついていられないような切実な問題に対しては無力であり、
どこかで必ず破綻します。
常に自分を支え続けてくれる知恵(智慧)は
己と真摯に対峙する学びの中で得られるのであり、
それは健全な感性があって初めて可能なのではないかと感じております。
何だか小難しい話になってしまいました。
すみません。
****************************************************************
◆そう言えば、数学者の藤原正彦氏は
「天才は美しい場所で生まれる」と言っています。
ヒトの知性は美との出会いと感動から生まれる
−人工知能との大きな相違点であり、
ヒトの知性の本質を示しているように思います。

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